新しくなる京都駅八条口

 平成25年度に工事着手が予定されている、京都駅八条口の駅前広場リニューアル計画。先日、京都市より現時点での設計素案である、「京都駅南口広場整備計画(案)」が手元に届いた。
 京都駅南口として、イオンモールKYOTO、京都アバンティ、新・都ホテルをはじめとする、さまざまな商業施設が建ち並びにぎわいを創出している、通称「八条口」。近年、近鉄名店街「みやこみち」がリニューアルオープンしたことも記憶に新しい。
 整備計画案によると、「歩くまち京都」の名にふさわしく、さまざまな整備計画が現在予定されている。近鉄八条口前に6台ある観光バスプールは、京都アバンティ前へと移動し12台のスペースへと拡充される。修学旅行生や団体客のための待合い広場も隣接して整備され、約300人の待機スペースが確保されている。現在、6車線ある八条通の車道も4車線に変更され、横断歩道距離も27mから18mへと短縮される。車線減少に伴う新しいスペースは、駅前広場や環境空間の構築に充てられ、自転車専用通路等も新しく計画されている。
 また、機械式地下駐輪場をはじめとした、駐輪スペースも大幅に増設され、合計で856台の自転車の駐輪が可能となり、景観にも配慮されている。タクシー乗り場は大きく西へ移動することとなり、近鉄みやこみちの前へ。また、現在ある45台自家用車用の駐車場は廃止され、変わりにホテル送迎バス・身障者用スペースを併せて、10台分の停車スペースが用意されている。
 新しく生まれ変わる京都駅八条口。さまざまな人々が、より快適に過ごせる空間の今後が楽しみである。