2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

路地空間の現代的可能性

京都に無数に点在する路地空間。正確なその数は定かではないが、一説によると京都市内における路地の数は約2000ヵ所にもおよぶといわれている。にぎやかな表通りから、一歩、路地空間へ足を踏み入れると、そこには、京都の人々の暮らしが息づいている。約一…

住まいと庭のいい関係

先日、上京区室町丸太町にある、京町家の改修工事を行った。昭和初期に邸宅として建てられたであろうこの京町家は、以前より企業の研修施設として長年に渡り大切に使用され続けていた。約270坪の敷地に建てられた、木造2階建ての母屋はちょうど中庭を中心に…

魯山人が愛した縁側空間

陶芸や書、絵画などで才能を開花させ、同時に美食家としても知られる、北大路魯山人。明治16(1883)年上賀茂に生まれた魯山人は、中京区にある梅屋尋常小学校を卒業後、「自然美礼讃一辺倒」を信条に、生涯をかけ美を追究した20世紀の芸術家であった。そん…

重要文化財 瀧澤家住宅

義経伝説でも有名な京都市左京区「鞍馬」。古来より、鞍馬は丹波や若狭と京都との間の物資の中継点としても発展を遂げ、街道沿いには、山間の良質な薪炭などを扱う問屋等も軒を連ねていた。付近一帯には市中と変わらない形式の町家が多く立ち並び、情緒ある…

京都におけるBook&Cafeの新潮流

首都圏を中心に近年多く見られる「Book&Cafe」スタイルの書籍店。書籍売り場と併設して喫茶スペースを設けることにより、くつろぎながら、読書を楽しむことのできる空間として、最近、全国的に広がりを見せつつある。 京都においても、今月5日、”学生の街”左…