岡崎にぎわい創生論

 平安神宮や美術館・博物館等をはじめとして、さまざまな文化交流施設が集積し、京都を代表する文化・交流ゾーンである「京都・岡崎」。年間延べ500万人以上の人々が訪れるこの岡崎地域において、現在、中核施設のひとつである京都会館の再整備計画が進められている。3年後の平成27年8月の完成を目指して、現在第一ホールの解体工事が行われている。今回の再整備計画によると、第一ホールについては新しく建て替えを行い、第二ホールならびに会議棟については防火・耐震改修等をおこない、あたらしくリニューアルする計画となっている。

 新築される第一ホールは府内唯一の2000席の座席数を継承しながら、舞台規模を大幅に拡充し、舞台奥行き18.2メートル、舞台内高さ27メートルの多様な演目の公演が可能なホールへと生まれ変わる。建物高さは30.81メートルとなり地上6階建ての文化芸術都市・京都を代表する新しい「文化の殿堂」が誕生する。また、第二ホールについては客席を939席から715席へと減らし、ゆったりとしたホールに再整備される予定である。

 さらに、会議棟と中庭については、岡崎地域の活性化の中核となる新たなにぎわいを創出する施設の導入が予定されている。現在、この会議棟や中庭等を、どのように活用すれば、多くの市民や観光客、ホールの利用者が楽しく過ごすことのできる新たな憩いの場として再生することができるかの検討がなされている。新しく生まれ変わる京都会館。そのにぎわいの創生に岡崎の未来がかかっているといってもいいのではないだろうか。